ロシア国防省、ワグネルの影響力を削ぐためバフムートを利用か ISW

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ロシアの陣地に向けて砲撃を行うウクライナ軍兵士=11日、ウクライナ・バフムート近郊/Aris Messinis/AFP/Getty Images

ロシアの陣地に向けて砲撃を行うウクライナ軍兵士=11日、ウクライナ・バフムート近郊/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) 米シンクタンク戦争研究所(ISW)はこのほど、ロシア国防省は民間軍事会社ワグネルの戦力を低下させて創設者エフゲニー・プリゴジン氏の力を弱めるために、ウクライナ東部バフムートへの攻撃を利用している可能性が高いとの見方を示した。

ISWの12日の発表によると、ウクライナが3月7日前後にバフムート東部から退却して以降、ロシアの進軍ペースは落ちているという。

ISWはロシア国防省について、ワグネルの精鋭部隊と囚人部隊の両方を意図的に消耗させるためにこの機会を利用している可能性が高いと分析。プリゴジン氏の力を弱め、政権内で影響力拡大を図る同氏の野心をくじく狙いがあると指摘した。

そのうえで、国防省はプリゴジン氏による囚人の採用や弾薬確保を一段と制限し、国防省への依存を公に認めざるを得ない立場に同氏を追い込んでいるとの見方を示した。

プリゴジン氏は国防省との緊張関係にしばしば言及しており、自身がバフムート市内や周辺に赴いているにもかかわらず、ショイグ国防相やウクライナ作戦を統括するゲラシモフ参謀総長は姿を見せていないと指摘している。

これまで囚人数千人を歩兵として使ってきたプリゴジン氏だが、ロシア国防省との対立により、刑務所から採用する道は断たれた可能性が高い。

英国防省は「もし採用禁止が続けば、プリゴジン氏はウクライナでのワグネルの活動の規模や強度を落とさざる得なくなるだろう」としている。

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