北欧２カ国のＮＡＴＯ加盟申請、ハンガリー大統領が議会に早期の批准求める
北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）のストルテンベルグ事務総長（中央）とフィンランドのハービスト外相（左）とスウェーデンのリンデ外相（右）＝２０２２年７月５日、ベルギー・ブリュッセルのＮＡＴＯ本部/Yves Herman/Reuters
（ＣＮＮ） ハンガリーのノバク大統領は１日、北欧のスウェーデンとフィンランドが行っている北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）への加盟申請について、国内の議員が「可能な限り早期に」批准することを希望すると述べた。ハンガリー議会では、加盟申請に関する協議が始まった。
ノバク氏はフェイスブックへの投稿で、「これは簡単に解決できる技術的な問題だと考える人もいる。しかし、そうではない。重大な結果を伴う複雑な決定であるため、慎重に検討しなければならない」と述べた。
ノバク氏は、現在の状況を考えればスウェーデンとフィンランドのＮＡＴＯへの加盟は正当化されるとし、可能な限り早期に議会が賢明な決断を下すと信じていると述べた。
スウェーデンとフィンランドは昨年５月、ＮＡＴＯへの加盟を申請。ＮＡＴＯは翌月に申請を承認し、批准手続きに入った。
これまでのところ、ＮＡＴＯに加盟する３０カ国のうち２８カ国が加盟申請を批准している。批准していないのはハンガリーとトルコの２カ国。
ハンガリーは批准に向けた協議の準備を進めているが、トルコは加盟申請に懸念を表明している。
トルコのエルドアン大統領は、フィンランドとスウェーデンが、トルコ分離派のクルディスタン労働者党（ＰＫＫ）のメンバーをかくまっているとして非難している。
