ヘンリー王子が回顧録で明かしたこと 9つのポイント

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ヘンリー王子の回顧録が発売された/Karwai Tang/WireImage/Getty Images

ヘンリー王子の回顧録が発売された/Karwai Tang/WireImage/Getty Images

(CNN) 英王室を離脱したヘンリー王子(38)の回顧録「Spare」が10日、世界で同時出版された。家族との確執や、10代での経験などを明かしている。

ヘンリー王子は出版前からテレビのインタビューに何度も出演し、内容の一部を公開したが、王室は今のところコメントを出していない。

題名の「Spare」は、王位継承第1位の兄ウィリアム皇太子の「スペア(予備)」と呼ばれてきたヘンリー王子の地位を指している。

CNNが入手した1冊から、この中で明かされた話を9つのポイントにまとめた。

1.兄ウィリアム皇太子の暴力

ヘンリー王子は妻メーガン妃を批判するウィリアム皇太子と口論になり、暴力を振るわれたことがあると書いている。

それによると、ウィリアム皇太子は口論の中で、メーガン妃を「気難しい」「失礼な」人物だと批判。王子の襟をつかんでネックレスを引きちぎり、床に押し倒した。

床にあった犬用の皿が王子の下敷きになって割れ、破片が背中に突き刺さった。王子は皇太子に反撃を促されたが、拒否した。皇太子はいったん立ち去った後、戻ってきて謝罪したという。

ヘンリー王子は8日に放送された英ITVとのインタビューで、この経緯を語っていた。

2.父チャールズ国王からの言葉

王子は王室から離脱して渡米した後、2021年4月に祖父フィリップ殿下の葬儀に参列するため、初めて帰国した。

直前の3月には、メーガン妃が米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏とのインタビューで、王室生活での苦悩を告白していた。

ヘンリー王子はこの機会にチャールズ国王、ウィリアム皇太子との関係修復を探ろうと、ひそかに会うことを提案した。緊張しながらも自分の言い分を説明しようとしたが、2人は最初からけんか腰だったという。

王子によると、チャールズ国王はその場で兄弟に対し、「私の晩年をみじめなものにしないでほしい」と呼び掛けた。

ヘンリー王子はまた、かつてチャールズ国王が口にしていた「笑えない冗談」にも言及している。

国王は王子に「私がおまえの本当の父親なのかどうか、だれにも分からない」と語り掛けていたという。

母の故ダイアナ元妃が一時期、ジェームズ・ヒューイット陸軍少佐と不倫関係にあったことから、当時ヒューイット氏がヘンリー王子の父親ではないかといううわさがあった。

実際に元妃がヒューイット氏と出会ったのはヘンリー王子が生まれた2年後だったが、大衆紙は大喜びで疑惑を書き立てていたと、王子は振り返る。

3.継母カミラ王妃への心情

ヘンリー王子は文中で、チャールズ国王と結婚して継母となったカミラ王妃への複雑な心情を明かしている。

国王に対し、カミラ夫人と再婚しないでほしいと懇願したこともあった。対面する前は物語に出てくるような「意地悪な継母」ではないかと心配したが、「そうではなかった」「兄と同じく、私にとってもそれはありがたいことだった」と書いている。

兄弟はカミラ夫人を「別の女性」と呼んでいた。ウィリアム皇太子は長い間、父の不倫を疑っていて、事実が確認された時はそれまで何もしなかったことを深く悔やんでいたという。

王子はカミラ夫人と会った時のことを注射にたとえ、「目を閉じれば気付く前に終わっている」ような出来事だったと表現した。

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