元大使も座り込み、相次ぐ銀行襲撃 経済危機で国民が窮状に レバノン

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銀行外で並ぶ預金者ら=レバノン・ベイルートの地方銀行/Marwan Naamani/picture alliance/Getty Images

銀行外で並ぶ預金者ら=レバノン・ベイルートの地方銀行/Marwan Naamani/picture alliance/Getty Images

支援団体によると、トリポリでも4日、賃金の未払いや減給に不満を募らせた電力会社の従業員グループが銀行に押し入った。

レバノンでは経済が悪化する中で銀行が資本規制を行い、口座が2年以上も凍結されている。

絶望感に駆られた預金者は、自分の預金を引き出そうと各地で銀行への襲撃事件を起こすようになった。同国内相は先月、相次ぐ事件を受け、一部の集団が不法行為を組織し、国家を不安定化させているとして非難した。

レバノン銀行協会(ABL)は9月16日の事件を受けて全ての銀行を1週間閉鎖。10日後に、商業取引に限って支店の営業を再開した。

ABLは4日に発表した声明で、レバノン政府と中央銀行が作り出した体系的な危機の「負荷」を銀行が負っていると非難。レバノン政府が国民と銀行を対立させているとしたうえで、同国の通貨はいずれ崩壊する可能性があり、そうなれば「預金引き出しの望みは消える」と警告した。

銀行員組合は、行員の安全を守る対策の強化を求め、今月12日に座り込みの抗議運動を呼びかけている。

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