北欧2カ国のNATO加盟阻止の可能性、トルコ大統領が改めて強調

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北欧2カ国のNATO加盟阻止の可能性を改めて強調したトルコのエルドアン大統領/Adem Altan/AFP/Getty Images

北欧2カ国のNATO加盟阻止の可能性を改めて強調したトルコのエルドアン大統領/Adem Altan/AFP/Getty Images

(CNN) トルコのエルドアン大統領は25日、国営放送TRTとのインタビューで、北大西洋条約機構(NATO)へのスウェーデンとフィンランドの加盟について、両国がトルコとの間で先月結んだ合意に従わなければ加盟を阻止する方針を改めて強調した。

トルコは先月、NATO首脳会議が行われるスペイン・マドリードで、スウェーデン、フィンランドとの3カ国間の覚書に署名し、条件付きでスウェーデンとフィンランドの加盟申請を認めた。数十年間中立を保ってきた両国にとって、NATOへの加盟申請は歴史的な決断となった。

加盟が認められるには現加盟国30カ国すべてで議会の批准が必要となる。

トルコによると、スウェーデンとフィンランドはクルド人の武装組織「人民防衛隊」(YPG)とトルコから分離独立を目指す武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)に対する支援を提供しないと約束した。トルコは両組織をテロ組織と位置付けている。

エルドアン氏はインタビューで「マドリードであったのは(NATOへの)招待であり、承認ではない。招待の結果がどうなるかは自分たちの行動次第だ。もしこうしたテロリストがあなた方の通りを保護付きで歩ける状況を許容し続けるなら、我々はそれに従った行動をする」と述べた。

さらに「これはドイツ、フランス、イングランド、イタリア、スカンジナビア諸国全部が同様だ」とも言及。各国との二国間協議でこの件に触れ、フランスのマクロン大統領には「このようなことを続けるのか」と聞いたところ笑われたと述べ、「もしこんな状況が続くのなら、我々の議会はこの問題で前向きな姿勢はとらないだろう」と語った。

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