訪米のウクライナ大統領夫人、防空システム提供を訴え 議員に演説

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米連邦議会議事堂ビジターセンター講堂で演説するオレナ・ゼレンシカ氏/Saul Loeb/Pool/AFP/Getty Images

米連邦議会議事堂ビジターセンター講堂で演説するオレナ・ゼレンシカ氏/Saul Loeb/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) 訪米中のウクライナのオレナ・ゼレンシカ大統領夫人は20日、ワシントンの米連邦議会議事堂ビジターセンター講堂で行った演説で、米国に防空システムの提供を要望した。

「残念ながら戦争は終わっておらず、恐怖は続いている。殺された人、腕や足を失った人、まだ健在の人、家族が前線から戻ってくるのを待っている人に代わり、皆さんにお願いする。決して頼みたくなかった要望だ。武器を送って欲しい」と議員に訴えた。

「他人の土地で戦争をするためではなく自分の家を守るため、そしてその家で暮らす権利を守るための武器が欲しい。ベビーカーに乗った子どもたちがロケット弾で殺されないようにするために、防空システムを提供して欲しい」とゼレンシカ氏は続けた。

多くのウクライナの母親がそうであるように、自身も正常を取り戻し、子どもたちに将来への希望を与えることができればと願っている、とも述べた。

「私の息子は秋になったら学校に戻れるのか。ウクライナの何百万人もの母親と同じように、わからない。娘は新学年になって大学に通い、普通の学生生活を送ることができるのだろうか。答えられない」と語り、「防空システムがあれば答えがあるはずだ」と付け加えた。

ゼレンシカ氏はまた「米国の人々、家族、議会、バイデン大統領は私たちが敵に立ち向かい、大勢のウクライナ人を守るために、すでに多くの支援をしてくれた。生命と独立という共通の価値観のためのこの戦いで米国が私たちの側に立ってくれていることに本当に感謝している」と述べた。

ゼレンシカ氏は前日の19日にはホワイトハウスでジル・バイデン米大統領夫人と非公開で会談した。

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