ウクライナ東部のアパートにロケット弾、15人死亡
(CNN) ウクライナ東部ドネツク州当局は10日、市内のアパートがロシア軍の攻撃を受け、少なくとも15人が死亡したと発表した。
発表によると、9日夜に同州チャシブヤールのアパートが攻撃された。同州軍政トップのキリレンコ氏は国内のテレビ局に、ロケット弾が2~3発撃ち込まれたと語り、ロシア軍が住宅地を砲撃していることが改めて確認されたと非難した。
ウクライナ非常事態庁は、現場ではこれまでに15人の遺体が発見され、捜索救助活動が続いていると述べた。10日午後1時までにがれきの中から5人が救出され、生き埋めになっている3人と連絡が取れた。がれきの下には依然として、子ども1人を含む24人が閉じ込められている恐れがあるという。
ロシア国防省は9日、チャシブヤール近郊で米国がウクライナに供与した榴弾(りゅうだん)砲「M777」の格納庫を破壊し、ウクライナの「民兵」数十人を殺害したと主張した。
CNNはロシア側の主張を独自に確認できていない。ウクライナ当局者らはチャシブヤールの鉄道駅が攻撃され、数人が負傷したと述べている。
ドネツクはルハンスクとともにウクライナ東部を構成する州。ロシア軍はルハンスク州のほぼ全域を制圧した後、その西側に位置するドネツク州のチャシブヤールなどに激しい攻撃を仕掛け、さらに西方の主要都市クラマトルスクやスリャビンスクへ進む構えを示している。