英重要閣僚2人が辞任、ジョンソン首相に大きな打撃

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(右から)英国のジョンソン首相、スナック財務相、ジャビド保健相=2021年9月7日、英ロンドン/Toby Melville/WPA Pool/Getty Images

(右から)英国のジョンソン首相、スナック財務相、ジャビド保健相=2021年9月7日、英ロンドン/Toby Melville/WPA Pool/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国のスナック財務相とジャビド保健相は5日、不祥事まみれの政権のためにこれ以上働くことはできないと述べ、辞任を表明した。ジョンソン首相にとって大きな打撃となる。

スナック、ジャビド両氏はこの日の夕方、ツイッターに相次ぎ辞表を投稿した。

スナック氏は辞表で「当然ながら国民は政府が適切かつ有能、真剣に運営されることを期待している」と指摘。「私が閣僚を務めるのはこれが最後になるかもしれないが、私はこうした基準のために戦う価値があると信じている。それが辞任の理由だ」とした。

ジャビド氏も「このポストを務めることができ大変光栄だったが、これ以上職務を続けることは良心が許さない」と説明。先月の首相信任投票をきっかけに、謙虚な気持ちで新たな方向性を模索する気になったと述べた。

さらにジョンソン氏に向けて「残念ながら、あなたの指導下で現在の状況が変わらないことは明らかだ。あなたは私の信頼を失った」とつづった。

ジョンソン氏は直近では、与党・保守党のピンチャー副幹事長の先週の辞任への対応が議論の的になっている。ピンチャー氏は6月29日夜の私的な夕食会でゲスト2人の体をまさぐったとの疑惑が浮上し、翌30日に辞任した。

ピンチャー氏は疑惑を直接認めなかったものの、ジョンソン氏宛ての書簡で「昨晩は飲み過ぎてしまった」「私自身も他の人も恥ずかしい思いをした」と釈明した。

このほかにもピンチャー氏の過去の疑惑が次々と明るみに出る中、首相官邸はピンチャー氏を起用した理由を説明するのに苦慮。ジョンソン氏は一連の疑惑について具体的なことは知らなかったとしている。

ジョンソン氏はここ数カ月、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)中に官邸内で違法にパーティーを開いていた件などをめぐり、相次ぐ批判にさらされている。先月の党内の信任投票は乗り切ったものの、予想を上回る反対票が投じられ、議員の41%が不信任に回った。

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