緊迫続くセベロドネツク、ロシア軍が一部を掌握

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ウクライナ・セベロドネツクの上空に上がる黒煙=30日/Aris Messinis/AFP/Getty Images

ウクライナ・セベロドネツクの上空に上がる黒煙=30日/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州の要衝セベロドネツクの戦況は引き続き緊迫している。州軍政トップのセルヒ・ハイダイ氏は31日、ロシア軍が市の一部を掌握し、中心街へ向かっていると述べた。

ハイダイ氏は一方で、ロシア軍が市全域を掌握したとの発表は事実でないと主張。市内にはウクライナ側の部隊が展開し、ロシア兵は自由に動ける状態ではないと強調した。

ロシア軍が同市を包囲する恐れはないとの見方を示す一方、砲撃は続いていると指摘した。

同氏によると、市内には約1万5000人の住民が残っている。危険が増大したため、退避は中止された。人道物資も近くのリシチャンスクやヒルスケまでしか運ばれていないという。

ハイダイ氏はまた、市内に残る住民らが「いわれのない報復や虐殺」を恐れていると語り、ロシア軍部隊が地元の歓迎を受ける場面の動画はでっち上げだと断じた。ロシア軍はセベロドネツク周辺を焼き尽くす作戦だとも語った。

リシチャンスクでは2人が死亡、3人が負傷したと伝えられる一方、セベロドネツクではロシア軍に攻め込まれてからの2日間で何人の住民が殺害されたのか不明だという。

ただし同氏によれば、ウクライナ側は過去24時間に前線で8回にわたってロシア軍部隊を撃退し、巡航ミサイル1発の迎撃に成功した。

セベロドネツクから西へ約85キロ離れたスラビャンスクの当局者は、夜間に学校や複数のビルがロシア軍の空爆を受け、3人が死亡、6人が負傷したと発表。住民に退避を呼び掛けた。

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