突然の都市封鎖で住民パニック 売り場で乱闘、劣悪な隔離環境 上海市

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隔離施設で登録を手助けする職員=26日、中国・上海市/CHINE NOUVELLE/SIPA/Shutterstock

隔離施設で登録を手助けする職員=26日、中国・上海市/CHINE NOUVELLE/SIPA/Shutterstock

上海の症例数は、国際的な基準に照らすと少ないものの、数が増えてことで医療態勢を一層逼迫(ひっぱく)させている。

上海でも中国の他都市と同様、検査で陽性になれば、症状の重さに関係なく全員が病院か隔離施設に送られる。自宅での隔離は一切認められない。

上海保健当局によると、市内では既に6病院と屋内競技場2棟、展示場1棟が政府の隔離施設に転換された。

しかし症例数の増加に伴い、そうした施設の生活環境をめぐる懸念が浮上している。

「何百人もの人が寒くて劣悪な状況の中で一緒に生活している。男性と女性が一緒に隔離されてプライバシーは一切ない。公衆トイレを使用して、食事は奪い合いになる。この隔離は本当に私たちの助けになるのか?」。展示場に滞在しているというユーザーはSNSにそう書き込んだ。

診断を受けて病院に連れて行かれたという別のユーザーは、「密室」の床で眠る「恐怖の一夜」を経験したと伝え、「いつ、どこへ連れて行かれるのか、誰も教えてくれなかった。ただ、連れて来られる人がどんどん増えて、一緒に隔離された」と投稿している。

中国の最先端を行く都市で起きている事態に対する驚きの声もあった。「これが上海の感染対策だ。まず人々を閉じ込めて、それから次にどうするかを考える。誰も私たちに薬をくれないし、医師もいない。患者たちは床に座って震えている」「これはみんなが頼りにしていた上海か?」

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