ロシア国防相の所在めぐり臆測、報道官は健康問題報道にコメントせず

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ロシア大統領府のセルゲイ・ショイグ国防相(右)とワレリー・ゲラシモフ参謀総長(左)=2月27日/Alexei Nikolsky/Sputnik/Kremlin Pool/AP

ロシア大統領府のセルゲイ・ショイグ国防相(右)とワレリー・ゲラシモフ参謀総長(左)=2月27日/Alexei Nikolsky/Sputnik/Kremlin Pool/AP

(CNN) ロシア大統領府の報道官が24日、ショイグ国防相が健康問題を抱えているとの報道についてコメントを控えたことで、ショイグ氏の所在をめぐる臆測が広がっている。

ショイグ氏はプーチン大統領の側近。ロシアのウクライナ侵攻で主導的な役割を果たしたものの、最近は目立った動きを見せていない。ロシアの独立系調査報道機関「Agentstvo」は23日、国防省の匿名情報筋の話として、ショイグ氏は健康状態が優れないと報じた。

ペスコフ報道官は24日、ショイグ氏の健康問題に関する質問をかわした。CNNがショイグ氏不在の報道について尋ねたところ、「国防相はいま多くの仕事を抱えている」とし、「特別軍事作戦が進行中だ。当然、メディア活動をする時期ではない」と説明した。

ペスコフ氏はAgentstvoの報道について否定はせず、「Agentstvoの言うことを聞いてはならない。(こうした質問については)国防省に照会してほしい」としている。

ショイグ氏は「チャンネル1」の18日の番組に登場。同メディアは当日撮影の映像だと伝えたが、ロシア人記者の間では、放送されていたのは11日の出来事ではないかとの臆測が広がっている。

国営テレビ「ロシア24」は24日、ショイグ氏が出席したバーチャル会合の映像を放送したものの、会合の時期については言及しなかった。

ショイグ氏はテレビ放送された11日の安全保障会議で、プーチン氏にウクライナ侵攻は成功裏に進められていると報告した。欧米の指導者はこの時、ロシア軍が予想外の障害や抵抗に遭っているとの見方を示していた。

米国防総省のカービー報道官の24日の声明によると、ショイグ氏を含むロシア軍の指導者は侵攻開始以降、米国側の電話に応じていない。オースティン国防長官やミリー統合参謀本部議長がロシア側との電話協議を求めているが、ショイグ氏とゲラシモフ参謀総長は今のところ関与を拒否しているという。

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