デルタ株流行の中国、新たなマスク指針を発出 混雑した屋外でも義務付け

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朝のラッシュ時、上海の金融街をマスク姿で歩く人々/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

朝のラッシュ時、上海の金融街をマスク姿で歩く人々/Qilai Shen/Bloomberg/Getty Images

香港(CNN) 中国保健当局は13日、マスクに関する新たな指針を発出し、屋外の混雑した場所でも着用を義務付ける方針を明らかにした。中国は新型コロナウイルスの変異株「デルタ株」の流行で感染再燃への対応に苦慮している。

中国ではデルタ株が半数超の行政区に拡大。当局は警戒を強め、厳格なロックダウン(都市封鎖)や大規模検査、移動規制を再導入している。

今回の感染拡大の前、中国では小規模の単発的な感染を除けば症例がほぼ皆無となり、生活はおおむね平常に戻っていた。多くの都市の住民はマスクなしで日常生活を送るようになり、観光地や音楽祭でマスク姿がほぼ見られない様子が海外メディアで繰り返し取り上げられていた。

しかし中国の国家衛生健康委員会は13日、指針を改定し、屋内や公共交通機関だけでなく、屋外の混雑した場所でもマスク着用を義務付けた。

同委員会は「パンデミック(世界的大流行)が長引く中、新型コロナ予防に関する国民の意識は低下しつつある。ワクチン接種後はマスク着用の必要がないと考える人もいて、疫病予防や個人の防護に穴が生じている」としている。

改定後の指針によると、今後は公共交通機関やエレベーターの中に加え、ショッピングモールやスーパー、映画館、展示場、空港でもマスクを着用する必要がある。広場や公園など人が集まる屋外でも着用が求められる。

昨年5月に出た指針では、屋外や換気の良い屋内ではマスク着用を義務付けていなかった。

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