ナチス収容所の96歳元看守の裁判が中止、「公判受けられる状態にない」 独

ナチス親衛隊(SS)に所属し看守をしていたとされる96歳の被告の裁判が中止されることが分かった/Michal Fludra/NurPhoto via Getty Images

ナチス親衛隊(SS)に所属し看守をしていたとされる96歳の被告の裁判が中止されることが分かった/Michal Fludra/NurPhoto via Getty Images

ベルリン(CNN) ナチスの親衛隊に所属し、当時ポーランドにあった強制収容所の看守を務めていたとして訴追された96歳の被告の裁判が中止されることが12日までに分かった。本人が「公判を受けられる状態にない」と判断されたためだという。

「ハリーS」とのみ呼ばれるこの被告は、現在のグダニスク近くにあったシュトゥットホーフ強制収容所に配属されていたという。ナチスによる ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)が行われた間、同収容所では推計で6万5000人が殺害されたとみられる。

ドイツのヴッパータールで開かれた裁判では、数百人の殺害に関して被告が協力、教唆したかどうかを審理する予定だった。裁判官がCNNに明らかにした。

しかし、被告が理解可能な形で答弁できないとの理由から、裁判の中止が決まったという。それでも裁判所は、被告に自身の裁判費用を負担させる判断を下した。

被告は同収容所で1944年6月から45年5月まで看守を務めていたという。

裁判所は「有力な証拠」があるとして、被告が収容者598人をアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所へ輸送する際の警護を行ったと主張。同収容所ではこのうち596人がガス室で殺害された。

殺害された人々の身元は明かされていないが、歴史的に強制収容所の収容者はユダヤ人とユダヤ人以外のポーランド人を多く含む。

先月には、シュトゥットホーフ強制収容所の元事務員が1万人の殺害を共謀した罪で訴追された。被告は女性で、女性の収容所関係者が裁判に関わる珍しいケースとなった。

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