自主隔離無視しジョギング、中国系女性が国外退去と解雇処分 北京

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マスクを着けて北京市内を歩く会社員。中国系オーストラリア人が自主隔離を無視してジョギングを行ったことで解雇処分となったほか国外退去の指示を受けた/Kevin Frayer/Getty Images

マスクを着けて北京市内を歩く会社員。中国系オーストラリア人が自主隔離を無視してジョギングを行ったことで解雇処分となったほか国外退去の指示を受けた/Kevin Frayer/Getty Images

香港(CNN) 北京で中国系のオーストラリア人女性が新型コロナウイルス対策で同市が定める自主隔離を無視してジョギングを行い、国外への退去命令や勤め先からの解雇処分を受ける事態となった。

運動着姿の女性の映像は中国のソーシャルメディア上で広範に流れ、豪州への送還などを求める怒りや反発がこもった書き込みを誘っていた。海外から到着した場合、北京市は現在、自主隔離を要求している。

映像には在宅を説得する近所の関係者との口論の様子も収められ、「走るのが必要。病気になったら誰が世話してくれるの? あなたがしてくれる?」などと叫び、アパートの部屋の電子錠を開けようとする女性の姿も映っている。

ジョギングから戻ったばかりの際の映像とみられ、マスクも着用していなかった。

別のビデオ映像にはマスク姿の制服警官2人が女性宅の玄関先で海外から戻った際の隔離措置を説くやりとりも収録されていた。女性は豪州旅券の保持者と主張したが、警官は中国人や外国人の区別なく中国の法律順守が必要と強調してもいた。

北京の警察幹部によると、この47歳女性は今月14日、中国に入国。翌日には自宅がある近辺でマスクを使わずジョギングを始めていたという。

インターネット上では女性がドイツの製薬企業大手「バイエル」の社員との情報が流れ、中国の同社法人はその事実を認め、即座に解雇したことも明かした。声明で地元法人の社員は法律や規則に加え、中国の新型肺炎対策も尊重しければならないとし、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」上で好評を得た。

北京の公安当局によると、女性は今年9月まで有効だった就業ビザが無効となり、出国が命令された。

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