米3空港で武漢からの渡航者検査を実施、新型ウイルス対策

閉鎖された武漢の魚市場で調査を行う同市衛生当局の職員/NOEL CELIS/AFP/AFP via Getty Images

閉鎖された武漢の魚市場で調査を行う同市衛生当局の職員/NOEL CELIS/AFP/AFP via Getty Images

(CNN) 中国湖北省武漢市で新型コロナウイルスによる肺炎が相次ぎ発生している問題で、米疾病対策センター(CDC)は17日、国内3空港に職員100人以上を派遣して、武漢から到着した乗客の検査を行うと発表した。

CDCが一般の乗客の健康検査を行うのは非常に異例。CDCのグローバル移動・検疫部門の責任者、マーティン・シートロン氏によると、前回行ったのは2014年のエボラ出血熱流行時だという。

検査はニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港で17日夜から、サンフランシスコ国際空港とロサンゼルス国際空港では18日から開始する。せきや呼吸困難といった症状の有無を調べ、赤外線放射温度計で全ての乗客の体温をチェックする方針。

タイと日本には最近、武漢から新型ウイルスに感染した渡航者が到着。タイで2件、日本で1件の感染例が確認された。

世界保健機関(WHO)は16日、報道声明で「世界の渡航動向を踏まえると、他の国でも感染例が出る可能性が高い」との見方を示した。

CDCによると、武漢から米国には毎年6万人以上が渡航し、その大半は検査が実施される3空港を利用するという。

シートロン氏は、旧正月(春節)のある1月は中国から米国への渡航がピークを迎える時期だと説明。空港での健康検査について「積極的な予防措置」と位置付けた。

現時点では、感染者の大半は動物から直接ウイルスに感染し、人から人への感染が非常に簡単には起きていないと見られる。シートロン氏は「今のところパニックになって過度に心配する状況ではない」「警戒と啓発に努める時期だ」としている。

中国の保健当局によると、感染者の大半は大きな海鮮や食肉の市場を訪れていた。ただCDCは、患者の中には市場を訪れていない人もいて、「人から人への制限的な拡大が起きている可能性はある」と指摘する。

シートロン氏はそれでも、そうした感染は現時点で非常に限定的だとの見解を示す。患者を診察した医療関係者に感染者が出ておらず、感染者に接触した700人あまりも発症していないとの中国当局の報告は安心材料だと言及。はしかやインフルエンザなど非常に感染が広がりやすい部類のものではないと語った。

これまでのところ、中国では新型ウイルスで2人が死亡、45人あまりの感染が確認された。

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