生物多様性条約、2050年に向けた行動計画案 「自然との共生」掲げる

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生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の開催に向けて2050年に「自然との共生」という目標を実現するための行動計画の草案が発表された/David McNew/Getty Images North America/Getty Images

生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)の開催に向けて2050年に「自然との共生」という目標を実現するための行動計画の草案が発表された/David McNew/Getty Images North America/Getty Images

(CNN) 今年10月に中国・昆明で開かれる生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)に向け、2050年に「自然との共生」という目標を実現するための行動計画の草案が発表された。

10年に名古屋で開催された第10回締約国会議では、今年までの戦略計画が採択されていた。しかし目標の多くは達成されず、生物の絶滅が未曽有のペースで進んでいる。

13日に発表された「ポスト2020」の計画案は、「生物多様性とその恩恵は人類の福祉と健全な地球の礎」であるにもかかわらず、このままでは世界各地の状況が悪化の一途をたどるだろうと指摘。30年までに多様性を安定させ、50年までに生態系を回復させることを目指す。

そのために今後10年で二酸化炭素排出量を削減し、地球上の陸と海の30%以上を保護区域に指定し、除草剤やプラスチックごみ、過剰栄養物を半減させるなど、20項目の目標を挙げている。

住民に十分な食料や水を供給することによって、野生生物と争う事態を回避するという目標もある。

計画案は昆明でのCOP15で最終決定し、採択される見通しだ。

地球は現在、人間の活動が原因で史上6度目の大量絶滅期を迎えつつあるといわれている。生物資源が減る一方で人口は増え続け、食料やインフラ、土地利用の需要は増大するばかりだ。

草案によると、世界人口は現在の76億人から30年には86億人、50年には98億人に増えることが予想される。

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