サウジ、米国籍持つ医師を拘束し虐待か 家族が米国に協力要請

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

サウジで米国籍の医師拘束、虐待か

ワシントン(CNN) サウジアラビア人の医師で米国との二重国籍を持つワリド・フィタイヒ氏が1年以上前からサウジ当局に拘束され、虐待を受けているとして、家族らがトランプ米政権に助けを求めていることが4日までに分かった。

フィタイヒ氏は1980年代に渡米し、学校を卒業して就業。2006年にはサウジへ帰国して家族が開設した病院を発足させたが、その後も仕事でたびたび米国を訪れていた。

17年11月にサウジの首都リヤド市内のホテルで、ほかのサウジ有力者らとともに拘束された。

フィタイヒ氏の弁護士が1月、米国務省に協力を求めた書簡で説明したところによると、同氏はその後、説明のないまま刑務所へ移送され、外部との連絡をほぼ絶たれた状態で収監されている。

同弁護士はCNNに、「何の手続きもなく拘束が続いているのは言語道断の事態だ」と語った。家族らはトランプ大統領と娘婿のクシュナー上級顧問に対し、サウジ側に同氏の解放を求めるよう要請している。

家族は同氏と面会したり電話で話したりした様子から、本人の健康状態が悪化し、精神的に参っているとの懸念を示している。

フィタイヒ氏はサウジで、人権や平等など米国式の理念を主張する演説家としてもよく知られていたという。

この件を最初に報じた米紙ニューヨーク・タイムズの取材に対し、サウジ当局者は拘束者虐待の事実を否定している。

米国務省の報道官は3日午後、CNNへのコメントで、米国籍を持つファタイヒ氏が拘束されていることを確認。すでにサウジ政府に対してこの件を提起し、現地の米領事が本人と面会していると述べた。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]