遺伝子編集ベビーの研究者、中国政府が活動停止処分

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中国・深センにある南方科技大学の賀建奎准教授

中国・深センにある南方科技大学の賀建奎准教授

香港(CNN) 中国の科学者が世界で初めて遺伝子に手を加えた子どもを誕生させたと主張している問題で、中国政府がこの科学者の研究活動を停止させた。国営新華社通信が29日に伝えた。

中国・深センにある南方科技大学の賀建奎准教授は26日、受精卵に手を加えてエイズウイルス(HIV)に耐性を持たせた双子の女児が誕生したと発表していた。

新華社の報道によると、この主張について中国科学技術省幹部は、「中国の法令に公然と違反し、科学倫理にも反している。ショッキングであり容認できない」と非難した。

妊娠を目的とした受精卵の遺伝子編集は、米国や英国など多くの国で禁止されている。

一方、中国は研究プロジェクトに多額の予算を投じ、欧米に比べると規制も緩いことから、遺伝子編集技術の最先端を行っていると見なされてきた。

しかし賀氏の発表は、遺伝子編集の透明性を巡る倫理上の重大な疑念を生じさせ、世界的に拘束力のある行動規範の制定を求める声が強まっている。

中国政府は賀氏の発表を受け、直ちに調査するよう指示していた。

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