インドネシア地震、死者98人に 観光客数千人が救助待ち
インドネシア・ジャカルタ(CNN) インドネシア東部のリゾート地、ロンボク島で発生したマグニチュード(M)6.9の地震で、インドネシア当局は6日、死者が少なくとも98人に達したと明らかにした。付近の島などでは数千人の観光客を避難させる作業が続いている。
インドネシアの災害対策当局トップによれば、死者の大半は倒壊する建物から落下してきた瓦礫(がれき)の直撃を受けて死亡した。今回の地震により推定で計2万人が住む場所を追われたという。負傷者も200人以上に上っている。
現地が夜に差しかかる中、緊急対応要員はギリ3島に滞在する数千人の観光客を避難させる作業に追われた。ギリ3島は震源付近に位置し、白い砂のビーチや透明な海水で名高い。
災害対策当局トップは、これまでに2700人の観光客がギリ3島から移送されたと説明。ロンボク島の空港は24時間体制で稼働しており、航空便の数を大幅に増やしたとも明らかにした。
今回の地震の震源はロンボク島北部で、島内では開発が比較的遅れている住宅地中心の地域だった。島のリゾート地の大部分は南部沿岸に集中している。
CNNの取材に応じた英国人観光客のマイク・ベネットさんは、他の100人ほどと一緒にギリメノ島で身動きが取れない状況。夜が迫ってくるのが不安だと話し、「電気も水もない。ひたすら耐えて明日の様子を見てみるしかない」と語った。