パレスチナ男性狙撃し歓声、イスラエル軍の映像で物議

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イスラエル軍がパレスチナ男性を狙撃

エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザでの抗議デモを受けてのイスラエル治安部隊による対応について国際的な批判が巻き起こるなか、イスラエル国防軍(IDF)の兵士がパレスチナ人の男性を狙撃したとみられる映像がこのほどメディアで公開され物議を醸している。

9日にテレビで放送された問題の映像は、長さ1分20秒。ガザとイスラエルを隔てるフェンスのそばに立つパレスチナ人男性を、狙撃銃のスコープ越しに映したようにみえる。狙撃手と近くにいる兵士との会話が流れた後に銃声が聞こえ、撃たれた男性が地面に倒れる。

兵士らは歓声を上げ、録画を担当していたとみられる1人が「伝説的な映像だ。こんなものはめったに見られない」と話している。映像は新聞などでも大きく取り上げられ、イスラエル軍の規律や兵士らの行動に対する議論が噴出した。

IDFが10日午後に発表した声明によると、映像が撮影されたのは2017年12月22日。男性の狙撃は、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことを受けての「激しい暴動」に対処するなかで起きたものだという。

当時はデモ参加者による投石やフェンスの破壊などが約2時間にわたって続いた。治安部隊は口頭での警告、空中へ向けての威嚇射撃といった対抗措置をとったがどれも功を奏さず、破壊行動の中心にいるとみられるパレスチナ人の1人に向かって弾丸1発を発射するに至ったという。

弾丸はフェンスから数メートルのところにいた男性の脚に命中した。撮影は狙撃した場所から別のところで、狙撃手と異なる部隊の兵士が行ったとしている。

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