南スーダンの国連施設で武力衝突、18人死亡
(CNN) 南スーダンの国連施設内で、武力衝突が起き、国境なき医師団のスタッフ2人を含む少なくとも18人が死亡した。同医師団が18日に明らかにした。
当局によれば、衝突が起きたのは北東部マラカルにある国連の民間人保護施設で、17日夜から18日にかけて続いた。国境なき医師団が数十人のけが人を治療したという。
国連南スーダン派遣団(UNMISS)の声明によれば、小火器やなたなどで武装したシルク人とディンカ人の若者グループの間で衝突が起き、当局は鎮圧のために催涙ガスを使ったという。
南スーダンでは20万人近い難民が6つの国連施設に別れて暮らしている。衝突の起きたマラカルの施設には4万7000人以上が収容されているが、国境なき医師団によれば人数は昨年1年間で2倍以上に増えたという。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長の報道官は声明の中で「市民や国連施設、平和維持部隊に対するいかなる攻撃も戦争犯罪と見なされる可能性がある」と主張。「事務総長はすべての当事者に対し民族紛争を扇動しないよう警告するとともに、状況の悪化を招くようないかなる言動も慎むよう求める」と述べた。
南スーダンは2013年12月以降、内戦状態にある。
キール大統領は先ごろ、和平合意の一環として、解任した副大統領を再任命した。