ISIS、パルミラ遺跡の神殿を爆破 シリア

2015.08.25 Tue posted at 09:52 JST

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(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が、2000年あまりの歴史を持つシリアの世界遺産、パルミラの神殿を爆破した。

シリア政府の文化財博物館担当局長は23日、パルミラの関係者から伝えられた情報として、パルミラ遺跡のバールシャミン神殿にISISが大量の爆弾を仕掛けて爆破したと語った。

パルミラの構造物が破棄されたのは初めてだが、ISISは最近、付近にあるイスラム寺院2カ所も破壊していたという。「ISISは像を破壊してもパルミラの構造物は破壊しないと言っていたのに、うそをついた」と同局長は非難、神殿の破壊はシリアだけでなく国際社会にとっての損失だと嘆いた。

同神殿がいつ破壊されたのかについては情報が錯綜(さくそう)している。国営シリア・アラブ通信(SANA)の23日の報道では、爆発がいつ起きたのかは明らかにしなかった。

シリア人権監視団(本部・英国)は同日、ISISがバールシャミン神殿を爆破したのは1カ月ほど前だったと伝えた。一方でシリア政府当局者は、23日に爆破されたと話している。

バールシャミン神殿はフェニキアの天候と豊穣(ほうじょう)の神を祭った神殿で、1世紀に建造された。パルミラ遺跡はこれまでほぼ手つかずの状態で保全され、ユネスコの世界遺産にも指定されていた。パルミラと近郊の町タドムルは今年5月にISISに制圧され、パルミラ遺跡の存続が危ぶまれていた。

ISISは神殿や寺院を偶像崇拝と結び付け、シリアやイラクで相次いで文化財を破壊。イラクではモスルの博物館の収蔵品や、古代アッシリアのニムルド遺跡などの破壊を続けている。

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