強姦被害の11歳少女が出産、政府は中絶認めず パラグアイ
母親は4月下旬、腹痛を訴えた娘を病院に連れて行った際に妊娠を知ったという。母親は娘に人工妊娠中絶を受けさせたいと望み、人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルも中絶を支持した。
しかしパラグアイの保健相は5月の時点で、同国の法律で人工妊娠中絶が禁止されていることを理由に、たとえ今回のようなケースであっても中絶は認められないと言明していた。
13日の出産についてはノーコメントだった。
パラグアイでは母親の生命に危険が及ぶと判断されない限り、人工妊娠中絶を認めていない。今回のケースでは、11歳の少女の生命が危険にさらされることはないと医師が診断していた。
政府の統計によれば、同国で昨年出産した10~14歳の少女は684人。ほとんどが性的虐待の被害者だった。