国連でエボラ対策会合、対応急がねば「世界的脅威」に

国連でエボラ対策会合

(CNN) 国連総会で25日、西アフリカのエボラ出血熱流行への対策について話し合うハイレベル会合が開かれた。オバマ米大統領は演説で、エボラ流行を「地域そして世界の安全を脅かす脅威」と位置付け、国際社会の対応のみが「地域全体を覆う人道危機」を防止できると呼びかけた。

オバマ大統領は患者が集中しているリベリア、ギニア、シエラレオネの状況について、公的な医療制度は崩壊寸前で経済は急激に悪化し、ベッドや物資、医療従事者が大幅に不足している状況だと指摘。「今、患者は路上に放置されたまま死亡している。シエラレオネで流行と闘う1人の医療従事者は、霧吹器で山火事に対峙するようなものだと形容した」と述べた。

さらに、エボラの流行は「世界にとっての潜在的脅威でもある」と述べ、国際社会はもっと対応を急がなければならないと強調した。

会合には現地で対応に当たっている国境なき医師団のジョアン・リウ医師も出席。「支援の約束や国連決議は歓迎するが、直ちに行動に移さなければほとんど意味はない」「約束された支援の増大はまだ現地に届いていない」と指摘した。

リウ氏によると、「患者は絶望し、家族や介護者は憤り、支援スタッフは疲れ果てている。医療の質を保つのは極めて困難」な状況にあり、患者が急増し続ける中で恐怖やパニックが広がっている。医療制度が崩壊してマラリアなどの疾患で死亡する人も増えているという。同氏は各国の代表に向け、「あなた方がいなければ、我々はこの疫病の死の軌道に一層遅れを取る。今はエボラが勝っている」と訴えた。

世界保健機関(WHO)によると、21日までに確認されたエボラの感染者や感染の疑いのある患者は6263人、死者は2917人に達した。

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