北朝鮮が見せたい景色、CNN取材班が平壌入り

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平壌にある紋繍遊泳場ではウオータースライダーで遊ぶ家族連れの姿が見られる

平壌にある紋繍遊泳場ではウオータースライダーで遊ぶ家族連れの姿が見られる

街を見回すと、携帯電話を持っている人の姿もあった。ただしタッチパネル式ではなく、閲覧できるのは北朝鮮の政府や主要紙のサイトに限られる。

大会前日の朝は、故・金日成主席の生家を訪れた。平壌に来た人はだれもが足を運ぶという「聖地」だ。北部の農村部からバスを連ね、23時間もかけて見学に来たという子どもたちがいた。この場所の感想を尋ねると、習ったことを暗唱してくれた。私たちと会話するよう案内役が促しても、外国人とテレビカメラの前ではにかんでいるのか緊張しているのか、応じようとしなかった。

続いて「紋繍遊泳場」というウォーターパークを訪問した。金正恩第一書記は個人的に113回も視察に来るほど、建設に力を入れていたという。子どもの姿は多くなかったが、家族連れが水遊びを楽しんでいた。ほかに新設の小児病院や、スポーツ施設にも案内された。

しかし取材班に見えるのは、平壌の名所や金一族の肖像、愛国心を掲げた立派な式典など、政府が許可した物ばかり。案内役に「一般市民の本当の暮らしを見せてもらえないだろうか」と質問してみたが、返ってきたのは「上司に聞いてお返事します」という言葉だった。

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