ローマ法王、同性愛者を「裁く立場にない」

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ローマ法王が機内で会見

(CNN) ローマ法王フランシスコは訪問先のブラジルからローマに戻る専用機内で29日、記者団の質問に答え、自分は同性愛者を「裁く」立場にはないと語った。歴代の法王とは一線を画し、同性愛者に対する教会の姿勢の変化を示唆した発言と受け取れる。

フランシスコ法王は、バチカン内部に同性愛の聖職者がいると伝えられた問題について質問され、「もし同性愛の人が主を求めていて、善意の持ち主であるならば、私に裁く資格があるだろうか。彼らを排除すべきではない。(同性愛の)傾向は問題ではない。彼らは私たちの兄弟だ」と述べた。

質疑応答は1時間半にわたり、記者団からの質問は同性愛やバチカン銀行での不正、女性の役割、人工妊娠中絶など多岐にわたった。

カトリック教会での女性の役割について法王は、さらに深化させる必要があるとしながらも、女性を聖職者とすることは「教会が否定している。門戸は閉ざされている」と言明。一方、妊娠中絶については、教会の教えは中絶反対であることは明確であり、ブラジル訪問は「良い」ニュースのために行ったなどの理由で言及を避けた。

初外遊となったブラジル訪問については「素晴らしい旅だった。精神的にも自分のためになった。かなり疲れてはいるが、心は喜びに満ちている」と振り返った。

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