米上院、財務長官人事を承認 ヘッジファンド出身のスコット・ベッセント氏

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上院財政委員会で証言するスコット・ベッセント氏=23日/Andrew Caballero-Reynolds/AFP/Getty Images

上院財政委員会で証言するスコット・ベッセント氏=23日/Andrew Caballero-Reynolds/AFP/Getty Images

ワシントン(CNN) 米上院は27日、トランプ米大統領が財務長官に指名したスコット・ベッセント氏(62)の人事を承認した。トランプ氏が野心的な経済政策を進めるなか、ヘッジファンド出身のベッセント氏が新政権の金融トップの座に就く。

投票は賛成68票、反対29票だった。

ベッセント氏は、連邦政府の債務上限や、第1次トランプ政権時に成立した2017年の大型税制改革の延長への対応に向けて共和党からの圧力に直面している。ベッセント氏はまた、トランプ氏が打ち出しているメキシコやカナダ、中国からの輸入品に関税をかけるという計画にも対処しなければならない。

米経済が安定しているため、トランプ氏の優先事項を進められるなど、ベッセント氏の仕事は多少楽になっている。インフレ率は連邦準備制度理事会(FRB)が掲げる2%の目標を上回っているものの、景気は堅調で、失業率も4.1%と低水準にある。

ベッセント氏は今月行われた公聴会で、大型減税の恒久化について支持を表明したほか、連邦政府の予算の問題は歳入ではなく歳出にあると主張した。ベッセント氏はまた、トランプ氏の経済政策について、消費者価格を引き下げ、賃金を押し上げると主張した。

ベッセント氏は「3―3―3」と呼ばれる経済政策を掲げており、トランプ氏の2期目の終了までに、連邦政府の財政赤字を国内総生産(GDP)の3%に引き下げ、GDP成長率3%を達成し、日量300万バレルの石油を追加生産することなどを目指している。

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