バイデン氏、トランプ氏の年齢からかう ライバル攻撃での新たな手法試す

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バイデン氏(左)がセス・マイヤーズ氏司会のトーク番組でトランプ氏の年齢を揶揄した/Evan Vucci/AP via CNN Newsource

バイデン氏(左)がセス・マイヤーズ氏司会のトーク番組でトランプ氏の年齢を揶揄した/Evan Vucci/AP via CNN Newsource

(CNN) 米国のバイデン大統領は26日、11月の大統領選で対決が見込まれるトランプ前大統領に向けてこれまでになかった辛辣(しんらつ)な攻撃を加えた。具体的にはトランプ氏の年齢を揶揄(やゆ)することで、これまで自身最大の政治的弱点と見られていた要素をあえて持ち出し、形勢の逆転を狙った形だ。

米NBCの番組でインタビューに答えたバイデン氏は、自身の年齢が大統領選で不利に働いているとする批判に反論。「もう一人を見てみればいい」と指摘した。77歳のトランプ氏に言及したとみられる。

その上でバイデン氏は冗談交じりに「彼はだいたい私と同じくらいの年齢だが、自分の妻の名前も覚えていない」と述べた。先週末、トランプ氏は「保守政治活動会議(CPAC)」での演説で妻のメラニアさんを誤って「メルセデス」と呼んでいた。

インタビューの中でバイデン氏は、有権者が考慮するべきなのは単なる候補者の年齢ではなく、「(彼らの)考え方がいかに古いかだ」との見解を示した。

こうしたバイデン氏のコメントは、発信戦略の明確な転換を意味する可能性がある。トランプ氏は数日前に行われたサウスカロライナ州での共和党予備選で勝利し、党の大統領候補指名獲得にまた一歩近づいた。

両者がこれまで互いの年齢を持ち出して攻撃し合ったことはあまりない。トランプ氏は以前バイデン氏について、再選を目指すには年を取り過ぎていると発言したが、これは年齢を直接攻撃したというよりも、バイデン氏を「無能」で「認知障害」のある人物と印象づける狙いがあった。トランプ氏の主張によれば、バイデン氏のそうした要素は単に年齢から来るものだけではないという。

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