列車脱線、炎上現場で危険ガスの放出作業 米オハイオ州

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3日に脱線した列車のタンカーから、危険なガスを抜いて燃焼させる作業が6日に始まった/WOIO

3日に脱線した列車のタンカーから、危険なガスを抜いて燃焼させる作業が6日に始まった/WOIO

(CNN) 米オハイオ州イーストパレスタインで脱線、炎上した列車のタンカーから、危険なガスを抜いて燃焼させる作業が6日に始まった。

当局によると、3日に脱線した列車の5両に可燃性ガスの塩化ビニールが搭載され、爆発すれば有害な煙や破片が拡散する恐れがあった。

列車を運行するノーフォーク・サザン鉄道の発表によると、特殊な爆薬を使って車両に小さな穴を開け、放出されたガスを燃やして処分する作業が進行中。すでに放出は完了し、燃焼の段階に数時間かかる見通しだという。

当局は現場周辺の住民に避難を呼び掛けてきた。オハイオ州のデワイン知事は6日の記者会見で、避難対象区域は隣接するペンシルベニア州にまたがり、住民が帰宅できる時期は不明だと述べた。

また、現場のすぐ近くにとどまっている住民は命にかかわる危険に直面し、周辺地域でもやけどや肺の重大な損傷の恐れがあると警告した。

地元保安官はフェイスブックへの投稿で、指定区域内で避難を拒否した住民は逮捕される可能性があると指摘。子どものいる世帯が避難しなかった場合、子どもを危険にさらした罪にも問われると述べた。

事故を調査している国家運輸安全委員会(NTSB)のメンバーによると、脱線の直前に機械的なトラブルを示す警告が出て、緊急ブレーキをかけたが間に合わなかったことが分かった。

現場は火災で立ち入りが禁止され、片付けに時間がかかることが予想される。調査結果の仮報告が出るのは4~6週間後になるという。

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