干ばつで水位低下、人造湖から次々に遺体発見 米ネバダ州
(CNN) 大規模な干ばつの影響で水位の低下が続いている米国最大の人工貯水池ミード湖で、新たな遺体が見つかった。米国立公園局が発表した。遺体の発見はこれで3度目だった。
発表によると、ネバダ州ボールダーシティーで25日、ミード湖から人の遺体が見つかったという通報があり、パークレンジャーが出動して遺体を回収した。
死因についてはクラーク郡検視局が調べている。
ミード湖では今年5月1日にも、樽(たる)に入った遺体が見つかっていた。ラスベガス警察は、1970年代半ば~80年代初めごろ、銃で撃たれて死亡した殺人事件の被害者だったとみている。
続いて5月7日にも別の遺体が発見された。
干上がった湖からは沈没船も次々に姿を現し、第2次世界大戦時代の揚陸艇も見つかっていた。
気候変動による大規模な干ばつの影響で、人工貯水池のミード湖やパウエル湖の水位はここ数年の間に急激に低下している。
26日の時点でミード湖の水位は約317メートル。満水だった2000年に比べて53メートルほど低くなり、1930年代にダムができて以来、最低を記録した。