反中絶の妊娠相談所、落書きなどの破壊行為被害 米バージニア州

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妊娠相談センターが落書きや窓を割られるなどの被害を受けた/Lynchburg Police Department

妊娠相談センターが落書きや窓を割られるなどの被害を受けた/Lynchburg Police Department

(CNN) 米バージニア州にある妊娠相談センターで25日朝、スプレーペンキで落書きされたり窓ガラスを割られたりする被害が見つかり、警察が捜査に乗り出した。米国では連邦最高裁が23日に人工妊娠中絶の権利を認めた過去の判断を覆し、波紋が広がっている。

警察が公開した写真には、相談センターの入り口付近に赤いスプレーペンキで書かれた「中絶が安全でないなら、おまえも安全でない」という文字が写っている。

防犯カメラが覆面のグループによる犯行の現場をとらえていたという。

このセンターは1999年の設立以来、予想外の妊娠に関する相談を受け付けてきた。ウェブサイトには、中絶手術の提供や紹介はしないとの方針が明記されている。24日にはフェイスブック上で最高裁の判断に支持を表明。「命を肯定する判断」に心から感謝すると述べていた。

被害が見つかった25日の投稿では、警備を強化するための資金援助を呼び掛けた。

最高裁の判断を受けて、25日夜までに米国内の少なくとも10州で中絶が事実上禁止された。バージニア州でも共和党のヤンキン知事が、最高裁で合憲とされた「妊娠15週以降は中絶禁止」の州法成立を目指すと表明している。

ヤンキン氏は妊娠相談センターの被害について、「違法行為は容認できない」とツイート。州警察も捜査に協力する用意があると述べた。

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