接種の動機は「デルタ株」「病院の逼迫」「新型コロナによる死亡」 米調査
(CNN) 米国で最近になって新型コロナウイルスのワクチンを接種した人たちは、その動機について、感染力の強いデルタ変異株や病院の逼迫(ひっぱく)、知人の新型コロナウイルスによる重症化や死亡を挙げた割合が多かったことがわかった。カイザー・ファミリー財団(KFF)の調査で明らかになった。
6月1日以降にワクチンを接種した人のうち、接種した動機としてデルタ株を挙げた人の割合は39%だった。病院の負担の増加を挙げた人の割合は38%。知人が重症化したり死亡したりしたとした人の割合は36%だった。
35%は大きな理由として、旅行などワクチン接種が求められている活動に参加するためとした。
19%は雇用主が義務付けしたためと答えた。
6月以降、新たにワクチン接種した人のうち15%は、米食品医薬品局(FDA)がファイザーのワクチンを正式承認したことが動機付けとなったと回答した。ただし、正式承認が主要な理由と回答した人の割合は2%にとどまった。ファイザー製ワクチンは以前は16歳以上を対象とした緊急使用許可を得ていた。
家族や友人からの圧力が動機付けとなったとした人の割合は19%だが、そのことが主要な理由とした人の割合は5%だった。
KFFは9月13~22日、1519人を対象に調査を行った。誤差の範囲はプラスマイナス3ポイント。