バイデン氏が指名獲得へ王手、第2のスーパーチューズデーから見えたものは

バイデン氏が党の結束訴え

クリーブランド(CNN) 米大統領選に向けた民主党候補者選びで「第2のスーパーチューズデー」と位置付けられた10日、バイデン前副大統領は予備選・党員集会が実施された6州のうち激戦州ミシガンなど少なくとも4州で勝利する見通しとなり、指名獲得に大きく近づいた。

民主党の指名争いは事実上、中道派のバイデン氏と左派のサンダース上院議員による一騎打ちとなっている。バイデン氏は10日、ミシガンのほかミシシッピ、ミズーリ、アイダホの各州でサンダース氏に圧勝することが確実になった。

ノースダコタ、ワシントン両州は11日未明の時点で集計が続いているが、バイデン氏はサンダース氏が本命視してきたワシントンでも接戦に持ち込んでいる。

バイデン氏は方向転換を開始

バイデン氏は10日夜、フィラデルフィアで支持者らを前に、サンダース陣営への感謝を表明し、党内の結束を呼び掛けた。すでにサンダース氏が撤退したかのような演説だった。

バイデン氏は党の結束を呼び掛けている/Matt Rourke/AP
バイデン氏は党の結束を呼び掛けている/Matt Rourke/AP

同氏は指名レース序盤で苦戦を強いられたが、先月29日のサウスカロライナ州予備選に圧勝して優勢に転じた。今月3日のスーパーチューズデーで15州のうち10州を制し、ついには本選の鍵を握るミシガン州でサンダース氏を破るという、現代政治史に残る目覚ましい復活劇を演じてみせた。

指名争いから先月撤退していた起業家のヤン氏は10日、ミシガンの結果を受けてバイデン氏への支持を表明した。民主党の強力な支援団体「プライオリティーズUSA」の代表者も同じタイミングで、バイデン氏の指名は確定したとツイート。同氏が本選でトランプ氏を破れるよう「我々として全力を尽くす」と表明した。

バイデン氏は都市部郊外でも支持を集める

10日の結果からは、バイデン氏が黒人、都市近郊の中間層、農村部の白人からの支持を固める一方で、サンダース氏は有力な支持基盤だった若者世代を投票に誘い出すという約束を果たせなかったことが明らかになった。サンダース氏はこの夜、コメントを出していない。

デトロイトの小学校の投票所を訪問したサンダース上院議員。2016年の指名争いのときのようにミシガン州での勝利を目指したがバイデン氏に敗れた/Paul Sancya/AP
デトロイトの小学校の投票所を訪問したサンダース上院議員。2016年の指名争いのときのようにミシガン州での勝利を目指したがバイデン氏に敗れた/Paul Sancya/AP

ミシガンは2016年大統領選の指名争いでサンダース氏がクリントン元国務長官を抑え、予想外の勝利を収めた州だ。同氏はこの勝利を根拠に、自身が指名を獲得していれば本選でトランプ氏に勝てたはずだと主張してきた。今回もミシガンを最重要州と位置付けて多くの時間を割いたが、勝利につなげることができなかった。

サンダース氏は黒人層を突き崩せず

サンダース氏は中南米系の支持を得て序盤のネバダ州を大差で制したものの、サウスカロライナ州以降は黒人層からの不人気が大きな弱みとなった。黒人票が3分の2近くを占めるミシシッピ州での得票はバイデン氏の6分の1にとどまったとみられ、代議員獲得に必要な15%のラインにさえ到達しなかった可能性がある。

サンダース氏はサウスカロライナ州予備選以来、黒人有権者からの支持を集めきれていない/Lucas Jackson/Reuters
サンダース氏はサウスカロライナ州予備選以来、黒人有権者からの支持を集めきれていない/Lucas Jackson/Reuters

来週はアリゾナ、フロリダ、イリノイ、オハイオの各州で予備選が予定される。いずれも16年の指名争いでは、サンダース氏がヒラリー・クリントン元国務長官に敗れた州だ。

サンダース氏は選挙集会での動員力でバイデン氏を上回ってきたが、その集会も新型コロナウイルスの影響により、今後は中止に追い込まれる可能性が高い。

両氏は15日夜にアリゾナで候補者討論に臨むことになっている。サンダース氏の側近は10日夜、同氏が討論に参加するかどうかについて「討論はする」と述べたが、それ以上詳しくは語らなかった。

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