プレーリードッグがペスト感染、デンバー郊外の一部地区封鎖 米コロラド州

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米コロラド州で野生のプレーリードッグのペスト感染を確認/Justin Sullivan/Getty Images

米コロラド州で野生のプレーリードッグのペスト感染を確認/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) 米コロラド州で野生のプレーリードッグのペスト感染が確認され、デンバー近郊の市街地の一部と野生生物保護区への立ち入りが禁止された。

米魚類野生生物局によると、ペストが発見されたことを受け、ロッキー山脈アーセナル国立野生動物保護区の一部は予防的措置として7月下旬から封鎖された。

衛生当局によると、安全が確認された地域では今月17日に封鎖が解除されたが、デンバー北郊コマースシティの残る地域では、9月初旬まで立入禁止を継続する。

衛生当局はプレーリードッグの群れの観察を続け、巣穴には殺虫剤を散布した。しかしハイキングコースやキャンプ場にはまだノミの痕跡があり、人やペットに感染する恐れがあることから、封鎖を継続することにした。

これまでのところ、人への感染は報告されていない。

米疾病対策センターによると、ペストはペスト菌を原因とする感染症で、コロラド州など米西部の山間部などではそれほど珍しくはない。ここ数十年の症例報告は年間の平均で7人ほど。感染したとしても、一般的には治療によって回復する。

ペスト菌はノミに刺されたり、感染した小型哺乳類やげっ歯類と接触することによって、人やペットにも感染する。

米国で確認された症例の80%以上は腺ペストだが、治療を受けないまま放置すれば重症化して肺ペストになり、菌が肺に広がって肺炎を引き起こすことがある。

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