生まれながらの薬物依存、乳児の症例10年で5倍に 米

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薬物依存の乳児を減らすには、依存症の大人への対策強化が重要になる

薬物依存の乳児を減らすには、依存症の大人への対策強化が重要になる

この調査を主導したミシガン大学小児病院の小児科医ニコール・ビラピアノ医師は、「特に地方と都市部の間の差が広がっていることが懸念される」と話す。

10年前は、地方と都市部の間で新生児薬物離脱症候群の症例数にほとんど差はなかったという。しかし今回の調査では、2013年までの10年で地方では症例数がほぼ7倍に増えたことが分かった。

離脱症候群の乳児は寝つきが悪く、すぐにむずかったり機嫌が悪くなったりする。さらに深刻な場合は発作を起こしたり発達が遅れたりすることもある。

最新の全米統計によれば、薬物離脱症候群の乳児の割合は地方部で1000人当たり7.5人。しかしハンティントンのルーディン医師の施設では、その割合のほぼ13倍に当たる約10人中1人が、ヘロインなどの薬物依存症を持って生まれてくるという。

「多くの米国人が失望や絶望や経済的苦難に直面しているのに、それに対抗するための適切な手段がほとんどない」とルーディン医師は述べ、「依存症の問題への対応支援に力を入れる必要がある。依存症の大人を助けられれば、薬物にさらされて生まれる乳児の数を減らすことができる」と指摘している。

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