離着陸の旅客機2機、滑走路上で「衝突寸前」の危機 米東部

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ワシントン(CNN) 米国家運輸安全委員会(NTSB)は22日までに、東部ニュージャージー州のニューアーク国際空港で着陸途中の旅客機と離陸待機中の旅客機が異常接近し、あわや衝突の危機を招いていたことを明らかにした。

両機の最短時の間隔は垂直の方向で約123メートル、横の方向で約46メートルだったという。ニアミスは先月24日に発生したもので、両機の機体に損傷はなく、負傷者も出なかった。

NTSBによると、異常接近したのは滑走路4Rでの離陸許可を得ていたエクスプレス・ジェット航空の4100便と、4Rと交わる29番滑走路に着陸を試みていたユナイテッド航空の1243便。

機種は同ジェット航空がエンブラエル社製の小型機のERJ-145型機、ユナイテッドはボーイング社製の737型機だった。

航空管制情報を伝える専門サイトによると、管制官はユナイテッド機の操縦士に対し再上昇し空港上空を旋回するよう指示。ジェット機のパイロットに対しては右側で飛行する大型機に注意するよう促すなど異常接近した際の緊迫したやりとりも伝えた。このパイロットはユナイテッド機が「本当に近くにいる」と驚いた様子で管制官に報告していた。

NTSBが原因を調べているが、最終報告書が公表されるまで数カ月かかる見通し。

米連邦航空局(FAA)は今回の事態の再発を防ぐため、同空港での離着陸時における滑走路運用での変更を発表した。ニューアーク国際空港では過去にも滑走路利用に絡むトラブルが発生、運輸省によると2008年には4件発生し航空機間の衝突が危ぶまれる事例も起きていた。

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