米国で最も過小評価されている旅行先２２選

（ＣＮＮ） ディズニー・ワールドやタイムズスクエアなどは観光客で大にぎわいかもしれないが、米国内には旅行客がいまだにノーマークの場所が数えきれないほどある。本記事では都市や国立公園、さらには州全体まで、依然として過小評価されている２２の旅行先を紹介する。

マサチューセッツ州中央部

マサチューセッツ州の見どころは、西部のバークシャーや、東部のボストンやケープコッドだけではない。

中央部にあるスプリングフィールドは、１８９１年にバスケットボールが誕生したネイスミス記念バスケットボール殿堂や児童文学作家ドクター・スースを記念した博物館などがある。

ＬＧＢＴＱ（性的少数者）フレンドリーなノーザンプトンも訪れる価値がある。コネチカット川を渡り、北部の森を通過するニューイングランドトレイルをハイキングするのもお薦めだ。

ロードアイランド州ブロック島

島の４０％が野生生物保護区や自然保護区として保護されているブロック島。自然保護団体のザ・ネイチャー・コンサーバンシーは、西半球における「最後の素晴らしい場所１２選」のひとつにブロック島を指定している。

日中は海水浴やサイクリング、海岸と内陸部をつなぐトレッキングなどが楽しめる。日没後は「キャプテンニックス」や「イエローキッテンズ」といった地元のバーに繰り出そう。

ニューヨーク州バファロー

かつては五大湖とエリー運河の合流地点にある新興都市として栄えた州北部のバファローだが、２０世紀の大半はほとんど目立たない存在だった。そのため、多くの伝統的な建造物が今も数多く残っている。

ギリシャ復興様式のバファロー歴史博物館、植物園内にあるビクトリア様式のグラスハウス、フランク・ロイド・ライトのマーティンハウスなどは、その一例に過ぎない。

ウォーターフロントも生まれ変わった。エリア内にはショッピングやエンターテインメントの地区のほか、ハイキング・サイクリングコース、海軍海事博物館、穀物倉庫が象徴的なサイロシティーなどがある。また、ナイアガラの滝もすぐ近くにある。

ペンシルベニア・ワイルズ

フォレストカテドラルの原生林や大西洋岸中部のグランドキャニオンとして知られるパインクリークなど、ペンシルベニア州の北中部には手つかずの自然が残されている。

ミシシッピ川以東で最も人口の少ない地域のひとつであるワイルズには、アレゲニー国有林のほか、２９の州立公園、国立原生景観河川に指定された２つの河川、チェリースプリングスにある世界有数の天体観測センターがある。１８８２年の開通当時「世界８番目の不思議」と呼ばれたキンズア橋も残っている。

ウェストバージニア州

歴史ファンやアウトドア愛好家にとって天国とも言える場所がウェストバージニア州だ。

ハーパーズフェリーでは、１８５９年に奴隷解放の運動家ジョン・ブラウンが南北戦争の引き金となった襲撃事件を起こした。その３年後に起きたハーパーズフェリーの戦いでは、南軍のロバート・Ｅ・リー将軍とストーンウォール・ジャクソン将軍が北軍を攻撃し降伏させた。同地はまた、アパラチアン・トレイルやチェサピーク・オハイオ運河ウォークの出発点にもなっている。

２０２０年後半には、ニューリバーゴージ国立公園が米国で最も新しい国立公園に登録された。ホワイトウォータースポーツやハイキングのほか、巨大なニューリバーゴージ橋からとび降りるアクティビティーが楽しめる。

ノースカロライナ州ダーラム

かつてたばこ産業で栄えたダーラムは、たばこ工場跡地にオープンした複合商業施設のアメリカン・タバコ・キャンパスを中心に科学、芸術、スポーツ、エンターテインメントの中心地へと進化し、活気あふれるダウンタウンに生まれ変わった。

全米で最も有名なマイナーリーグの野球チーム、ダーラム・ブルズの試合観戦や、地球上で最も希少な哺乳類のひとつ、キツネザルが見られるデューク・リーマー・センターの見学などができる。市内にあるクラフトビールの醸造所を訪れるのもいいだろう。

ジョージア州カンバーランド島国立海岸

ジョージア州最大級の堡礁（ほしょう）島であるカンバーランド島では、馬、ウミガメ、ワニなど数多くの野生生物を見ることができる。

旅行客の多くは日帰りで島を訪れるが、宿泊する場合はビーチサイドのキャンプ場が利用できるほか、鉄鋼で有名なカーネギー一族が経営するグレイフィールド・イン（１９００年建設）に泊まるのもお薦めだ。

島内にある教会では過去に、ジョン・F・ケネディ・ジュニアとキャロリン・ベセット（ともに故人）が結婚式を挙げている。