香港、観光客の受け入れ再開 「遅すぎた」と嘆く住民も
9月30日に隔離措置の撤廃が発表されると、香港住民は航空便の予約サイトに殺到した。香港のキャセイパシフィック航空は、予約サイトにアクセスするための「待合室」を設け、待ち時間が30分になることもあった。
オンライン旅行予約サイトのエクスペディアでは、香港発・東京行きの便の検索数が9倍に、大阪行きの便は11倍に増えた。
しかし、香港行きの便に対する関心の度合いは変わらなかった。
隔離措置は解除されても引き続き、渡航者は3日間、レストランやバーでの飲食が禁じられる。搭乗前のワクチン接種証明や陰性証明の提示義務付けといった措置が、観光客を思いとどまらせる可能性もある。
11月には香港で7人制ラグビーの国際大会が開かれる。過去2年を除き、1976年から毎年開かれていた同大会には、コロナ禍の前までは世界中からファンが集まっていた。しかし今回、さまざまな条件を乗り越えてどれほどの観客が集まるかは疑問だ。
会場では飲むことはできても食べることはできない。観客は飲み物を飲む時を除き、常時マスクの着用が義務付けられる。
日本や台湾、韓国などはここ数週間で、最後まで残っていた渡航障壁の撤廃に踏み切り、海外からの観光客にとっての魅力が増している。