カナダ、来月1日付でコロナ入国制限を全廃へ

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バンクーバー国際空港のカウンターで手続きを行う旅行者と職員/Liang Sen/Xinhua/Getty Images

バンクーバー国際空港のカウンターで手続きを行う旅行者と職員/Liang Sen/Xinhua/Getty Images

(CNN) カナダ当局は26日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)対策として入国者に課してきた制限を10日1日付で全廃する方針を明らかにした。

デュクロ保健相は、今月末に期限切れとなる連邦政府の制限を更新せず、全入国者に対する検査、隔離、公式アプリへの情報入力などの義務をすべて解除すると述べた。

カナダは昨年9月以降、ワクチン接種を完了した外国人旅行者の受け入れを再開していた。カナダ国籍や永住権があってワクチン未接種の場合は、入国後14日間の自主隔離が義務付けられていた。

アルガブラ運輸相は、航空機や列車に乗る際の健康チェックやマスク着用は不要になると説明。航空会社が外国人乗客のワクチン接種状況やアプリ入力、入国前検査を確認する必要もなくなると指摘した。

クルーズ船でも同様に、ワクチンや事前検査の義務が解除される。

ただしアルガブラ氏は、機内や列車内ではマスクを着けることが強く推奨されると述べた。

デュクロ、アルガブラ両氏とも、制限撤廃の主な理由としてワクチン接種率の高さを挙げた。

同国では最近、感染者数が増加傾向にあり、下水調査でも一部地域での感染拡大が認められる。死者や集中治療室(ICU)収容者は少数にとどまっているものの、コロナ関連の入院患者はなかなか減らないのが現状だ。

冬に向かって屋内で過ごす時間が増え、感染がまた拡大することも予想されるが、国民の85%は少なくとも2回のワクチン接種を済ませていることが、同国の強みになるとみられている。

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