車内で仮眠、予約便は次々に欠航――旅行者を混乱に陥れた突然の渡航制限

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インドから南アフリカを訪れたジェインさん一家/Courtesy Movin Jain

インドから南アフリカを訪れたジェインさん一家/Courtesy Movin Jain

インドでの仕事は休みを取っており、ノートPCは持ってこなかったので仕事もできない。勤務先は今のところ理解を示してくれているものの、1週間以上も長引けば、どれくらい柔軟に対応してもらえるかは分からないという。

インド大使館は、足止めされた国民に書類の提出を促しており、旅行代理店からは、チャーター便が準備できれば連絡すると告げられたという。ジェインさんによると、一家の観光ビザはあと2日で期限が切れる。

米ノースカロライナ州在住のローレン・ケネディさんと娘のライリー・キャンベルさんは、2020年4月から休暇を楽しみにしていた。この時の旅がパンデミックで延期になり、今回ようやく実現したアフリカ旅行だった。

2人は旅の終盤、ザンビアから南アフリカの空港に到着した直後に、新たな変異株のために渡航禁止が始まったというニュースを知った。米国には欧州を経由する便で帰国する予定だったが、新たな渡航制限のためにその計画が崩れたとCNN提携局のWRALに話している。

「私たちがターミナルに到着した時には既に大騒ぎになっていて、誰もが便の再予約を試み、私たちも混乱に押し流された。私たちは多分、10便ほど予約したが、どれも欠航になるか、搭乗を許されなかった。ヨハネスブルク発欧州経由の便はほとんどが欠航になり、渡航禁止が時間ごと、日ごとに増え、欧州のパスポートを持たない旅行者に対して各国が国境を封鎖していた」(ケネディさん)

ケネディさんは「今夜は米国行きの直行便がある。事態は刻々と変化しているので、私たちはただ、落ち着いて、辛抱しようとしている。自分たちが一緒にいられて、安全で、健康で、昨日受けた新型コロナの検査も陰性だったことに感謝している」と話している。

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