トランプ氏のアカウント、ＦＢとインスタグラムで復活へ　メタが発表

ニューヨーク（ＣＮＮ） フェイスブックの親会社、米メタは２５日、トランプ前大統領のフェイスブックとインスタグラムのアカウントを向こう数週間のうちに復活させると発表した。同氏のアカウントは約２年間、連邦議会議事堂襲撃事件発生を受けて停止されていた。

メタで世界規模の問題を統括するニック・クレッグ氏はブログへの投稿で「（公共の安全に対する）リスクが十分に減退したと判断した」と、トランプ氏のアカウントを復活させる理由を説明。一方で新たな措置を導入し、違反が繰り返されるのを防ぐとも述べた。

フェイスブックとインスタグラムのアカウントが復活すれば、トランプ氏は再び発信と資金集めのための巨大かつ強力なプラットフォームを手に入れることになる。同氏は大統領選への３度目の出馬に向け、準備を進めている。

今回の動きに先駆け、ツイッターも昨年１１月にトランプ氏のアカウントを復活させていた。

トランプ氏がこの機会を利用してメタのプラットフォームに復帰するのかどうかは現時点で不明。ツイッターは富豪のイーロン・マスク氏による買収の後、トランプ氏のアカウントを復活させたが、ここまでトランプ氏からのツイートはない。同氏は依然自身のソーシャルメディアである「トゥルース・ソーシャル」をプラットフォームとして活用している。

ただトランプ氏の陣営は今月、メタに宛てた書簡で同氏のフェイスブックアカウントの凍結解除を請願していた。書簡について把握している情報筋がＣＮＮに明らかにした。このため、メタのプラットフォームに復帰する公算はより大きいものとなっている。

トランプ氏の代理人にコメントを求めたが、現時点で返答はない。

トランプ氏はトゥルース・ソーシャルでメタによるアカウント復活の決定に言及。アカウント停止のようなことは「二度と起きるべきではない。現職の大統領であれ他の誰であれ、不当な懲罰の対象になってはならない」と述べた。

アカウント停止前、トランプ氏のフェイスブックとインスタグラムのフォロワーはそれぞれ３４００万人、２３００万人だった。