韓国検察、サムスン本社を家宅捜索 大統領の友人めぐる疑惑で
香港(CNNMoney) 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領の友人による国政介入疑惑を捜査している検察は8日、電機メーカー大手「サムスン電子」の本社を家宅捜索した。
朴大統領は民間人の友人、崔順実(チェスンシル)氏に機密文書を見せていたことが発覚し、退陣要求の声が高まっている。
韓国のメディアや野党は、崔氏が朴大統領との関係を不正に利用し、自身の財団に大企業から巨額の資金を寄付させたと主張している。サムスンはこうした企業のひとつだった疑いがある。
韓国・聯合ニュースによると、検察はサムスンが崔氏所有の企業に3億円以上の資金を提供した疑惑を調べている。資金は同氏の娘がドイツで馬術の練習をする費用に充てられたという。
サムスンと検察はこの報道についてのコメントを避けた。
サムスン・グループは病院や遊園地、アパートなども擁する財閥として大きな影響力を持つが、主力のスマートフォン事業で「ギャラクシーノート7」の発火事故が相次ぎ、販売・生産中止に追い込まれて大きな打撃を受けている。