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メラニア夫人の故郷にブロンズ像設置、火つけられた木像の代わりに スロベニア

火をつけられた木像の代わりに、ブロンズ製のメラニア夫人像が故郷の町に立てられた

火をつけられた木像の代わりに、ブロンズ製のメラニア夫人像が故郷の町に立てられた/Jure Makovec/AFP/Getty Images

メラニア・トランプ米大統領夫人のブロンズ像がこのほど、母国スロベニアに立てられた。もともとあった同夫人の木像が7月に火をつけられ撤去されたことを受けて、これに置き換わった形だ。

ブロンズ像は米アーティストのブラッド・ダウニー氏が15日、中部の町セブニツァの近くでお披露目した。セブニツァはメラニア夫人が育った町として知られる。

ダウニー氏はCNNに対し、メラニア夫人のブロンズ像を制作する考えは常にあり、施設に展示するつもりだったと説明。しかし木像の方が火をつけられてひどく損傷したため、その代わりとしてブロンズ像を置くことを決めたという。

火をつけられ、焦げ目のついたメラニア夫人の木像/Jure Makovec/AFP/Getty Images
火をつけられ、焦げ目のついたメラニア夫人の木像/Jure Makovec/AFP/Getty Images

何者かが火をつけたことについては「作品にとって、地域にとって、良い結末だとは思わなかった」と語る。ブロンズ像の設置は、常に協力的だった地元の住民への「贈り物」だとした。

夫人の木像は、チェーンソーで丸太を彫刻する「マキシ」ことアレシュ・ズペウツ氏にダウニー氏が制作を依頼。トランプ氏の大統領就任式で着た青いドレス姿をイメージしたものだった。

 ズペウツ氏は今回のブロンズ像の制作にはかかわらなかったが、ダウニー氏の招待を受け、像を発表するセレモニーに出席した。

ブロンズ像は大変に協力的だった地元住民への「贈り物」だと、制作に携わったダウニー氏は語る/AP
ブロンズ像は大変に協力的だった地元住民への「贈り物」だと、制作に携わったダウニー氏は語る/AP

 ダウニー氏は以前、CNNの取材に答えメラニア夫人をテーマにした作品を制作する動機として、米国、とりわけトランプ大統領から発せられる「反移民的言説」に言及。移民の停止を政策に掲げるトランプ氏が英語を母国語としない移民女性と結婚したのは「矛盾だ」との見解を示していた。

セブニツァは人口5000人の静かな町。メラニア夫人の故郷として有名になり、夫人にちなんだ蜂蜜、チョコレート、ケーキなどを売り出して観光客にアピールしている。

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