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演奏時間600年以上のオルガン曲、7年ぶりにコードが進行

2001年から演奏され続けているオルガン曲が7年ぶりにコードを変更したことがわかった

2001年から演奏され続けているオルガン曲が7年ぶりにコードを変更したことがわかった/Matthias Bein/picture alliance/dpa/Getty Images

独中部ハルバーシュタットの教会で600年以上かけて演奏されている楽曲がこのほど、7年ぶりに次のコードに移った。

米国の作曲家、故ジョン・ケージ氏によるオルガン曲で、題名は「できるだけ遅く」という意味の「ASLSP」。ゆっくりとした演奏のために特別につくられたオルガンで、2001年から2640年まで639年をかけて演奏されることになっている。

これまでに18カ月間の休符もあり、最後にコードが変わったのは2013年だった。次のコード変更は22年2月に予定されている。

公式サイトによると、教会では厳粛な儀式とともに、2人の「オルガン奏者」がオルガンパイプの設定を変更した。教会で多くの人が立ち会ったほか、その模様がインターネットでライブ配信された。

ケージ氏は1912年にロサンゼルスで生まれ、92年にニューヨークで死去。52年に作曲した通称「4分33秒」は、最初から最後まで休符のみの楽曲で、舞台上では4分33秒の間、沈黙が続く。

コード変更前に演説を行うジョン・ケージオルガン財団の理事会議長/Matthias Bein/picture alliance/dpa/Getty Images
コード変更前に演説を行うジョン・ケージオルガン財団の理事会議長/Matthias Bein/picture alliance/dpa/Getty Images

「ASLSP」は1985年にピアノ曲としてつくられ、2年後にオルガン用に編曲された。

ケージ氏の没後、1997年にドイツで開かれたオルガン・シンポジウムで専門家らが議論した結果、この曲はオルガンの寿命と後世の平和や創造性が続く限り永久に演奏できると結論付けられた。

これを受けて始まったプロジェクトで、オルガンという楽器が初めてつくられてからそれまでに経過した年数と同じ639年間で演奏することが決まったという。

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