Arts

切り刻まれたバンクシー作品、独美術館で初展示

バンクシー絵画、落札直後に「自滅」

英国の覆面アーティスト、バンクシーの代表作で、オークションでの落札直後にシュレッダーで切り刻まれ、大きな話題を呼んだ絵画が、ドイツの美術館で5日から一般公開されている。

もともと「少女と風船」と名付けられていたこの作品は、昨年10月に英国でオークションにかけられた。落札された直後、額縁に仕掛けてあったシュレッダーで下半分が切り刻まれ、関係者らに衝撃を与えた。作品名は「愛はごみ箱の中に」と変更されている。

ドイツの美術館で競売後初めて展示される/Alexander Scheuber/Getty Images Europe/Getty Images
ドイツの美術館で競売後初めて展示される/Alexander Scheuber/Getty Images Europe/Getty Images

独南西部バーデンバーデンのフリーダーブルダ美術館は「厳しい競争」の末に、競売後初めてこの作品を展示する機会を得たという。

館長が記者会見で語ったところによると、美術館のスタッフは展示に先立ち、額縁を開いてシュレッダーと電池を取り外した。裁断された部分が垂れ下がったままの状態で展示されている。

同館長は、若者やバンクシーのファンら幅広い市民から関心が寄せられることを期待していると述べた。同時に、バンクシーが貫いてきた「芸術を民主化するアプローチ」に従い、できるだけ多くの人に見てもらうにはどうしたらいいか、その方法を検討していると語った。

フリーダーブルダ美術館に搬送された「愛はごみ箱の中に」/Alexander Scheuber/Getty Images Europe/Getty Images
フリーダーブルダ美術館に搬送された「愛はごみ箱の中に」/Alexander Scheuber/Getty Images Europe/Getty Images

作品はここに3月3日まで展示され、続いて同じ独南西部のシュトゥットガルト州立美術館で公開される。

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