Architecture

モナコ、地中海に埋立地建設 総工費2500億円

地中海に面した最も裕福な国の1つであるモナコで、大規模な埋立地の計画が進んでいる

地中海に面した最も裕福な国の1つであるモナコで、大規模な埋立地の計画が進んでいる/VALERY HACHE/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) 世界で2番目に小さな国モナコは、世界で最も裕福な国の1つでもあり、総人口の約3分の1がミリオネア(百万長者)だ。金持ちがモナコに集まる理由は、この国の寛大な財政政策にある。モナコは1869年に所得税を廃止した。推計では、総人口の7割が移民で、モナコ人はわずか1万人しかいない。

その結果、今やモナコの3万8000人の住民はわずか2.02平方キロ足らずの狭い土地に押し込められている。モナコはニューヨークのセントラルパークよりも狭いのだ。

さらにフランスやイタリアから労働目的で入国している人の数は1日4万人に上り、土地問題は悪化するばかりだ。

ミリオネア向けの新たな居住区

モナコでは人と金の流入に伴い、海を埋め立てた埋立地が拡大している。19世紀初頭以来、埋立地の総面積は約40万平米に達し、国土全体の2割を占めている。

そして今、地中海を埋め立て、海岸線の自然な輪郭を約6万平米拡張する総工費23億ドル(約2550億円)の新たなプロジェクトが始まっている。

2025年に完成すれば、世界的に有名なモンテカルロカジノ近くの「ポルティエ・コーブ」と呼ばれる新地区に高級なアパートや別荘が建ち、そこに最大で1000人が住めるようになる。また丘や景観を整えた公園、海に面した散歩道、小さなマリーナなどの公共の場も作られる予定だ。

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