手術ミスで39年の昏睡、元フランス代表のサッカー選手死去

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元フランス代表のサッカー選手、ジャンピエール・アダムスさん/AFP/Getty Images

元フランス代表のサッカー選手、ジャンピエール・アダムスさん/AFP/Getty Images

(CNN) 1982年の手術ミスが原因で39年間昏睡(こんすい)状態にあった元フランス代表のサッカー選手、ジャンピエール・アダムスさんが6日に死去した。73歳だった。現役時代に所属していたニーム・オリンピック、パリ・サンジェルマン、ニースの各チームが明らかにした。

アダムスさんはセネガル出身。フランスのアマチュア選手権活躍で頭角を現してニームと契約し、2年後には初めてフランス代表に選ばれた黒人選手の1人になった。

代表チームでマリウス・トレゾール選手と組んだディフェンスは、「ガルド・ノワール(黒いガード)」として有名になった。

しかしひざをいためて1982年3月17日、病院で予定していた手術を受けた。この日、病院では職員のストが行われていた。

「女性の麻酔医は、8人の患者の面倒を見ていた。次から次へと、まるで組み立て工場のように」。昏睡状態の夫を自宅で看護し続けた妻のバーナデットさんはCNNの2016年の取材に対し、当時を振り返ってそう語った。

「ジャンピエールを担当していたのは研修医で、後に法廷で『私は任された仕事をこなせなかった』と認めた」

「命にかかわる手術ではなく、病院がスト中で医師がおらず、この女性が2つの違う部屋で8人の患者の面倒を見ていた。誰かが私に電話して、手術を延期すると告げるべきだった」

しかし手術は延期されず、麻酔医と研修医の間で膨大なミスが相次いだ。

挿管が不適切だったために、酸素を供給するはずの管に気道がふさがれて肺に酸素が届かなくなり、アダムスさんは酸欠状態に陥って心停止を起こした。

ニースは今月19日、モナコと対戦するホームゲームでアダムスさんを追悼すると発表した。

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