気候変動で海洋の色が変化、過去20年のデータで判明 新研究

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より緑がかった海は、海中に植物性プランクトンが多く生息していることを意味する/Artur Widak/NurPhoto/Getty Images

より緑がかった海は、海中に植物性プランクトンが多く生息していることを意味する/Artur Widak/NurPhoto/Getty Images

研究者らは現在、こうした変化が具体的に何を意味するのかを突き止めようとしている段階だが、変化自体が人間の引き起こす気候変動によってもたらされているのは明白だと口をそろえる。

研究者らが使用したデータは、2002年から22年にかけて人工衛星から捉えた海洋の色を分析したもの。緑色もしくは青色の光がどのくらい海面から反射するかを調べた。そこでは人間の目で見分けられないような色の違いも検知できる。

次に複数の気候変動モデルを使用し、地球温暖化が進んだ場合と進まない場合、それぞれ海洋にどのような変化が起こるかをシミュレーションした。

すると海洋の色の変化は、温室効果ガスが大気中に増える場合を想定したシミュレーションの結果とほぼ一致した。シミュレーションでは海洋全体の50%前後で色が変化すると予想されていた。

ドゥトゥキェビチ氏はCNNへの電子メールで、人間由来の気候変動が地球に相当の影響を及ぼすことが改めて示されたと指摘。今後温暖化のプロセスが進めば人間の目でも変化を確認できるようになるかもしれないとしつつ、それには海洋の色を一定の期間調査する必要があるだろうと述べた。

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