絶滅のスマトラサイ、クローン技術で「復活」へ マレーシア

ボルネオ島の保護区に生息していたスマトラサイ=2013年10月、マレーシア/John Grafilo/picture alliance/Getty Images

ボルネオ島の保護区に生息していたスマトラサイ=2013年10月、マレーシア/John Grafilo/picture alliance/Getty Images

(CNN) スマトラサイの最後の1頭が死んだマレーシアで、生存時に確保していた細胞を使ってサイを「復活」させるプロジェクトが進んでいる。

マレーシアでは昨年11月、最後のスマトラサイ「イマン」が死亡した。マレーシアの科学者はイマンやそのほかの死んだサイの組織や細胞を使って、サイを復活させたいと考えている。

今回のプロジェクトはマレーシア国際イスラム大学(IIUM)の科学者が進めており、幹細胞を使った科学技術と体外受精を重視している。研究者によれば、やり方はクローン技術と似ており、昔のサイの細胞を使って新しい子どもを誕生させる。

研究者によれば、マレーシアで最後まで生き残っていたサイ3頭からは細胞を採取しており、細胞は現在も「生きている」ため、自信があるという。

細胞は心臓をはじめ、肺や脳、腎臓から採取していた。重要なのは研究者が幹細胞を採取したことだ。

マレーシア最後のスマトラサイのオス「タム」。2019年に死んだ/Borneo Rhino Alliance/Instagram
マレーシア最後のスマトラサイのオス「タム」。2019年に死んだ/Borneo Rhino Alliance/Instagram

ここから2つのアプローチの方法が考えられる。ひとつは、こうした幹細胞から卵子と精子を作り出して、さらに胚(はい)を生み出し、それを代理母に移植するというもの。代理母となるサイは別の国のスマトラサイあるいは別の種類のサイの可能性もある。

2つ目の方法は代理母となる動物の卵子から核を取り出しスマトラサイの体細胞と融合させるというもの。これは有名なクローン羊の「ドリー」でも使われたやり方だ。

プロジェクトはまだ初期段階にある。今後は、ゲノムデータベースの構築のために細胞を分析し、幹細胞を分化させ、動物園などと協力して適切な代理母を探し出す。それでも、受精の失敗や、受精に失敗しなくても胚の移植がうまくいかないといった失敗する可能性はいろいろある。

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]