英ストーンヘンジ、巨石の産地判明と研究者

歩く羊の向こうにそびえ立つ古代の巨石遺跡「ストーンヘンジ」/Adrian Dennis/AFP/Getty Images

歩く羊の向こうにそびえ立つ古代の巨石遺跡「ストーンヘンジ」/Adrian Dennis/AFP/Getty Images

(CNN) 英イングランド南部ウィルトシャーにある古代の巨石遺跡「ストーンヘンジ」。遺跡を構成する巨大なサルセン石(砂岩)がどこから持ち込まれたのかは過去数世紀間にわたるなぞとされてきた。

こうしたなか研究者らは29日、巨石の起源に関する画期的な発見があったと発表。巨石はストーンヘンジから24キロほど離れたウェストウッズと呼ばれる森林地帯から運び込んだ公算が大きいとの見方を示した。

ストーンヘンジを管轄し、今回の研究にも関与したイングリッシュ・ヘリテージはツイッターに「謎が解けた!」「我々はついに(ほぼ確実に)、ストーンヘンジの巨大なサルセン石がどこから来たのかを突き止めた」と投稿した。

新石器時代の人々によって作られたストーンヘンジは、大まかに2種類の石からできている。小さく平板な石の方は「ブルーストーン」と呼ばれ、ウェールズ南西部のプレセリ鉱山に由来するものであることが知られていた。

一方、地面に立つ「メガリス」と呼ばれる大型の石は、地元の砂岩であるサルセン石でできている。ストーンヘンジの中央部には、重さ30トン、高さ7メートルのこれらの石15個が馬蹄(ばてい)状に立ち並んでいる。

発見の契機は昨年、巨石の一つからくりぬいた円筒形試料が、およそ60年ぶりに研究者らの手元に戻ってきたことだった。長さ108センチのこの試料は1958年に採取されたが、遺跡の修復に携わった作業員の一人が持ち帰り、長年にわたって自身のオフィスの壁に飾っていたという。

約60年間、研究者の元から失われていた巨石の試料/English Heritage
約60年間、研究者の元から失われていた巨石の試料/English Heritage

研究者らは返還された試料を分析し、その化学的な組成をイングランド全域の砂岩の産地と比較。その結果、ウェストウッズの砂岩が最も適合することが分かった。

研究を主導したブライトン大学のデービッド・ナッシュ氏は、「21世紀の科学を駆使して新石器時代の過去を明らかにするのは本当に胸が躍る。考古学者が数世紀にわたり議論していた問題にもついに答えが出た」と手ごたえを語った。

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